「セイコーエプソン」と聞くと耳慣れないかもしれません。その名前から上記「セイコー」の子会社かと思われがちですが、実は独立した別会社。細かいことを言うと資本的にはまったく関係が無いわけではありませんが、現在はメーカーとしては別物と考えて大丈夫です。そんな同社は、実は「クォーツアストロン」の開発など「セイコー」の技術革新を支えてきた実力派でもあり、クォーツを自社で製造できる数少ない企業でもあります。オリジナルブランドでは『トゥルーム』が有名ですが、2017年からは『オリエント』も統合。腕時計業界の中でめきめきと力をつけてきている、ホットなメーカーなのです。
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どこまでもアナログな顔立ちながら、その内部に「セイコーエプソン」のテクノロジーを集結させた見た目にも重厚な『トゥルーム』。S・L・C・Mの4シリーズから構成されており、こちらは都市=CityをイメージしたCコレクションとなります。何層にも色を塗り重ねた、肉厚なアドバンティックレザーストラップの高級感は並ではありません。GPS受信システム・サテライトリンクに、自動で省電力モードとの切り替えも行う光充電・ライトチャージ、そして気圧硬度センサーに方位センサーまでも盛り込んだまさに“男のおもちゃ”ともいえる充実具合は、ここならではといえるでしょう。なお、ビジネスシーンにもうれしいメタルバンドも付属しています。
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『オリエント』といえば機械式時計のイメージが強いですが、実は「コンテンポラリー」シリーズからは電波ソーラーのモデルも登場しています。見た目にもミニマルなこちらは、日本の標準時間を受信して時刻修正を行うラジオコントロール機能を装備。フル充電で6か月間駆動するパワフルさも備えているので、値段も含めて日常使いの1本としてはベターな選択といえるでしょう。高機能ながら、ケース径が40mm未満に抑えられているのもポイントです。
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実は、日本の他メーカーには見られない独自性の高いデザインも『オリエント』の魅力。国外への輸出が始まった際に、力のある海外ブランドとの差別化を図るべく行われた、企業努力の賜です。
ロレックス偽物以前機械式時計としてリリースされていた「ネオセブンティーズ」というシリーズはまさにそのデザイン哲学の中にあり、上下部分にカットの入った風防やグラデーションのかかった文字盤などはその最たるもの。名称の通り70年代を思わせる豊かなカラーリングも見ものですが、オン・オフでの兼用を考えるならブルーが最適でしょう。
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